トラベルクリニック海外赴任者センター:デング熱(デングウイルスの主たる媒介蚊熱帯シマカに刺されることによる感染症)について学ぶトラベルメディシン(travel medicine)

デング熱

デング熱 流行エリア

デング熱の発生状況

デング熱は蚊が媒介するウイルスで起こる病気で、 熱帯、亜熱帯地方で見られます。

アジアの熱帯・亜熱帯地域、オセアニア、太平洋、中南米、西アフリカ、カリブ海諸国(近年ケアンズ、ハワイでも見られた)で見られます。田舎だけでなく都市部でも発生している。流行的な伝染は季節的で、通常は雨季の途中あるいは直後に起こります。

デング熱に関してどの国にも出入り規制はないが、発症者の多くは高感染地域から戻った旅行者に見られます。

デング熱の危険性

デングウイルスは世界中のすべての熱帯地域とほとんどの亜熱帯地域に存在します。デング熱を運ぶ蚊は1年のうち暑くて湿気のある時期の朝と夕方にもっとも活動します。しかし、デング熱を運ぶ蚊は一年中、一日のうちいつでも感染を広める可能性があります。

デング熱の感染原因と症状

感染

デング熱はヤブカ(Aedes)によって伝染する。この蚊は昼間に最も活動的である。デングウイルスをうつす蚊は普通、家の傍あるいは室内に生息する。デング熱は圧倒的に町の中心部に多い病気であるが田舎にも発生する。まれに4千フィート以上の高地でも見られることがある。

症状

デング熱は発熱だけの軽い症状で終わることもしばしばありますが、典型的な症状は、特徴的な急激な発熱(38〜40℃)、激しい頭痛、眼窩後部痛(眼の奥の痛み)、関節痛や筋肉痛、全身の発疹、吐き気や嘔吐、羞明(明るいところだとまぶしい)、全身リンパ節腫脹などを伴います。

発熱は突然始まり、5〜7日間続き、ときに二相性(発熱は稽留するが、2、3日後に一過性に解熱し、再び発熱する)を示す。二相性発熱の場合では後期の発熱時に、一相性発熱の場合では解熱時に一致して発疹が出現することがある。診断は血液検査でウイルス抗体の存在で決定される。

この病気は10日近く続き、完治するには更に2〜4週間かかる。デング熱は例えばインフルエンザ、麻疹、マラリア、腸チフス、しょう紅熱といった他の感染症とよく混同されることがある。安静にして水分をとり、アセトアミノフェンのような解熱剤によりデング熱の症状は改善する。解熱鎮痛薬としてアスピリンの使用は禁忌です。

デング熱を予防するには

デングウイルスの主たる媒介蚊 デング熱にはワクチンがありません。したがって、旅行者は蚊に刺されないように注意すること。

  • 昼間(日の出後と日没前が最も活発)に活動する蚊で都市部に多い。
  • 長袖、長ズボンを着用する(薄手のものは蚊の針が肌に届くので厚手のものを用意する)。特に夜間は明るい色の衣服で。
  • 皮膚の露出部には虫除けスプレーやクリームを使用する。
    また、蚊取り線香も効果的である。
  • 部屋は密閉しエアコンを使用、不可能な場合は
    破れていない網戸を使用する。
  • 室内ではエアゾールの殺虫剤を使用し、設備の整った
    ホテル以外に 宿泊する予定のあるときは旅行用の蚊帳を持参する。

防虫ウェア

マラリア予防 防虫ウェア インセクトシールド

<インセクトシールドの防虫ウェアの特徴>

  • アメリカ合衆国環境保護庁による防虫ウェアの登録許可
  • 70回の洗濯(製品の保証期間)耐久性があると保証
  • 加工プロセスと防虫の効果があるペルメトリンを独自の技術で配合、加工し、無臭の防虫効果
  • マラリア、西ナイル熱、日本脳炎、デング熱、黄熱などの恐ろしい感染症を媒介する蚊から身を守る

虫除けクリーム「DEET」(N,N-diethyl-m-toluamide)について

マラリア予防 虫除けスプレーDEET 虫除けクリームDEET

マラリアやデング熱など、「蚊」にさされることで感染する病気に対しての予防法の一つとして欠かせないのが虫除けスプレーやクリームです。日本で一般的に販売されている虫除けスプレーやクリームは効き目が弱く、ディート(DEET)という成分が30%以上含まれていると海外の昆虫にも有効なので、購入時は成分の量も確認しましょう。日本では購入可能なDEETの濃度は最高12%までです。

尚、使用に際しては、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)では次のことを推奨しています。

  • 使用前に製品のラベル上の指示及び注意事項を全て読む
  • 傷やひりひりした皮膚にはスプレーしてはいけない
  • 使用するときは囲まれていない場所でスプレーする
  • 飲んだり吸入したりしないよう注意が必要
  • 衣服へ塗る場合、内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない
  • 帰宅後など、昆虫に接触する機会から離れた場合は速やかに石鹸等を使い、洗い落とす
  • 一度スプレーした衣類を再び着用する前に衣類を洗う
  • 子供同士で虫よけ剤を塗ったりスプレーしたりさせない
  • 乳児は、大人の手のひらで薄く延ばし、これを塗る
  • 特に乳幼児に対し使用する場合は手のひら、顔(特に目、口)を避ける
  • 虫よけ剤は子供の手の届かないところへ保管する
  • 夏場など、日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを最初に塗りその上に虫よけ剤を塗る

DEETに関するリンク:
厚生労働省 - ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について

PAGE TOP