この薬本物?ニセ物?
日本で具合が悪くなったら、薬局で薬を購入したり、病院で治療薬を処方してもらうと思いますが、旅行先で具合が悪くなったらどうしますか?日本では常識と思っていることが海外では通用しないことがあり、そのために大変な思いをすることになりかねません。
ニセ薬が横行している地域としてはアジア、アフリカそしてラテンアメリカが代表的です。もちろんニセ薬とわからず購入してしまう可能性もあります。また、ニセ薬ではないですが、効果の薄い医薬品も多く出回っているようです。命に関わるマラリアの薬も例外ではありません。アメリカでさえ、1錠8〜10ドルするマラリア予防薬のマラロンが、どうしてアフリカで1〜3ドルで購入できるのでしょうか?安いからといって現地でこのような薬を購入するのは危険です。
飛行機に乗る際には必要な薬をチェックインバゲージとして預けると紛失の可能性もありますので、必ず手荷物として機内に持ち込みましょう。特に慢性疾患をお持ちの方は、十分な量(旅行日程分だけではなく、+1週間分)を持っていきましょう。そして、地域によっては必要なマラリア予防薬や高山病予防薬、旅行には伴いがちな下痢薬や整腸剤などに対する薬も用意するとよいでしょう。
どうしても海外で薬剤が必要になった場合には、以下の点に気をつけましょう。
- 営業許可を得ている薬局で購入し、レシートをもらう。(営業許可を得ているかはわからないこともあります。ホテルなどでお勧めの薬局をおしえてもらうのもいいでしょう。)
- 極端に安い薬は購入しない。
- バラになっている錠剤やカプセルはなるべく避け、薬箱の商品名、製造番号、有効期限、添付文章が入っていることやつづりが間違っていないかを確認する。
- 数日立っても症状が改善しない場合は、病院へ行く。