風疹ワクチン − 風疹の発生状況や風疹ワクチンの予防接種についてのご案内

風疹ワクチン[Rubella, German Measles]

風疹

風疹発生状況

日本を含めて世界中にある病気です。

風疹ワクチン接種をお勧めする方

日本では、定期予防接種に指定されています。
定期予防接種の対象年齢は1歳〜7歳半(生後12ヵ月〜90ヵ月未満)で、2回接種します。

※妊婦は麻疹ワクチン、風疹ワクチン、麻疹・風疹混合ワクチン(MR)は避ける。
※また、このワクチンの接種後は少なくとも1ヵ月以内には妊娠を避けるように気をつける。
(ワクチンのメーカーは、接種後の3ヵ月間は避けるよう勧告している)

風疹の感染原因と症状

感染

風疹ウイルスの飛沫感染により起こります。

症状

2〜3週間の潜在期を経て、軽い発熱や発疹などの症状が出ます。一般的には、比較的に症状は軽くすむことが多く、3〜4日で治ることから「3日はしか」とも呼ばれます。妊娠早期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群(先天性心疾患、難聴、白内障など)が起こる危険性が高いです。

風疹を予防するには

対象年齢のうちに定期予防接種をしましょう。
成人になってからも任意で予防接種が受けられます。抗体価の低下している場合もありますので、特に、妊娠前には抗体価の検査や追加接種も可能です。

当クリニック取り扱い風疹ワクチン

輸入ワクチンのMMRも取り扱っております。

当院では、欧米各国で広く承認されている”Priorix”を輸入しております。未承認ワクチンについてはこちらをご覧ください。

ワクチンの種類 風疹 麻疹&風疹混合 麻疹&おたふく&風疹混合 (MMR)
  風疹ワクチン MR 乾燥弱毒性麻しん風しん混合ワクチン Priorix GlaxoSmithKline社
商品名 乾燥弱毒性風疹ワクチン MR 乾燥弱毒性麻しん風しん混合ワクチン Priorix
生産 国産 生ワクチン 国産 生ワクチン 輸入 生ワクチン
販売元 武田薬品工業株式会社 武田薬品工業株式会社 GlaxoSmithKline社
接種回数 1回または2回(0、4-8週間) 1回または2回(0、4-8週間) 1回または2回(0、4-8週間)
抗体価持続期間 20〜30年 20〜30年 20〜30年
抗体価がつく目安 接種後2週間後
接種後2週間後 接種後2-4週間後
副反応* 接種部位の局所反応(発赤、腫脹、硬結、疼痛等)、接種後の発疹や発熱など
重篤な副反応* アレルギー反応など(アナフィラキシー症状等)頻度;極めて稀
接種禁忌者* 急性疾患、免疫抑制疾患・治療者、妊婦、アナフィラキシー症状があった者、ネオマイシンアレルギー ネオマイシン・卵のアレルギー、妊婦、免疫機能の低下している者 ネオマイシン・卵のアレルギー、妊婦、急性疾患、発熱、薬の成分でアナフィラキシーがあった者

*)掲載内容は全てではありません。

風疹ワクチンのよくある質問

留学に際し、風疹ワクチン、麻疹ワクチン、おたふくかぜワクチンの接種記録を提出する必要があります。母子手帳を見ると幼少期に接種した記録が残っていますが、この日付を書いてもらえますか?
留学に際して予防接種記録を提出する場合、留学先の学校から要求している回数などは様々です。母子手帳の転記は可能ですが、場合によっては過去10年以内と注意書きがされていることもあります。学校から届いた書類をよくお読みください。わからない場合はこちらの手順に従ってクリニックに書類をお送りください。接種に必要なワクチンとその回数、接種スケジュールや費用などをご連絡させていただきます。
風疹は抗体検査できますか?
はい。風疹の抗体価を調べることはできます。採血検査を行い結果は2、3日いただきます。検査結果の報告は個人情報によりお電話、FAX、メールでのご回答はできかねます。必ずご本人様にご来院いただく必要があります。抗体検査の結果が陰性だった場合は、結果を聞きにご来院いただいた時に風疹ワクチンの予防接種もお受けいただけます。
風疹は他のワクチンと同時接種可能ですか?
風疹は生ワクチンといわれる種類のワクチンです。お急ぎの場合は、生ワクチン同士の同日接種を行います。不活化ワクチンとの同時接種も可能です。但し、日本では予防接種実施要領により、生ワクチンを接種すると基本的に1ヶ月間は他のワクチンを接種できませんので、接種するワクチンの順番に気をつける必要があります。当クリニックで接種される方は、初回来院時にワクチン接種のスケジュールを立ててから接種開始しますのでご安心ください。 詳しい問診により、医師が必要と認めた場合には、同時接種ができます。

トラベルクリニックとして

日本で生活する上では気にすることのない感染症。しかし、上・下水道施設が整備されて、非常に衛生的できれいな日本にはない感染症が世界にはたくさんあります。日本国内にはない感染症ですから、その感染症に対して無防備な状態で現地に飛び込んでしまったら、どうなるでしょう?感染症には軽症ですむものから重症化し入院や時にはあなたの命にまで危険が及ぶ怖い感染症もあります。健康である方も感染症にはかかります。

ワクチン接種を行うことによって、体の中に抗体(免疫)を付けてから現地に赴くことやワクチン開発のない(または開発中の)感染症からどのように身を守るかが大変重要です。

海外生活をより楽しくそして安全に過ごしていただくために、品川イーストクリニックではトラベル外来を実施しております。

海外で行われている予防医学学会へ積極的に出席することで、海外の医師との意見交流を行い、お越し頂く患者様へ的確なアドバイスを行っております。ご自身の身を守ることはもちろん、周囲への二次的感染予防としても、海外へご出発される前にしっかりと知識を見につけ、可能な限りの予防対策を行い、安全で楽しい滞在を願っております。

当クリニックでは、コンシェルジュ(看護師)によるカウンセリングや感染症専門医師による診察を行っております。