トラベルクリニック海外赴任者センター:現地の人と交流がある場合について学ぶトラベルメディシン(travel medicine)

現地の人と交流がある場合

国際結婚で相手側の家族の故郷である外国に里帰りや仕事関係で現地の人と交流する機会が増えていると思います。

普段観光では行かないような都市から離れた地域に行かれる際には、より感染症にかかる危険性が増します。また、現地の人が通うようなローカルレストランへ食事をする場合には、衛生状態の観点から胃腸炎にかかる可能性も増します。

現地出身の方でも、故郷を長く離れていると、次第に感染症に対する免疫は低下していきます。

里帰りで海外に行く前の注意点

日本で行われている定期接種は年齢と共に低下していきます。成人の方は、麻疹風疹おたふく風邪破傷風などの抗体が残っているか確認すると共に、抗体価が低下している場合は、追加接種を行い免疫を高めてから出発しましょう。

A型肝炎腸チフスの感染の可能性がある地域へ行かれる際には、これらの予防接種も行いましょう。

マラリアデング熱の蚊を媒介して移る感染症や虫から感染する可能性のある地域へはマラリア予防薬の服用やDeet成分の比較的高い虫除けスプレーや虫除けクリーム防虫ウェア、蚊帳などを準備しましょう。

現地での注意点

現地で流行している寄生虫や家畜など動物からの感染症に注意しましょう。

場所によっては、皮膚から侵入する寄生虫もいますので、素足で歩かないようし、水溜りなどに足を踏み入れないようにしましょう。家畜などの動物から感染症にかかる可能性もありますので、動物には近づかないようにしましょう。飼っている犬や猫などのペットも同様です。

食べ物、水には十分注意しましょう。

出されたら食べないと申し訳ないと思うかもしれませんが、必ず火の十分通っている食べ物を選び、生ものは避けましょう。

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