インフルエンザワクチン − インフルエンザの感染経路や症状、インフルエンザワクチンの予防接種についてのご案内

インフルエンザワクチン[Influenza]

インフルエンザ

2018-19 冬季インフルエンザワクチン製造株(日本)

A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR−180)(H1N1)pdm09
A/Singapore(シンガポール)/INFIMH−16−0019/2016(IVR−186)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX−69A)(ビクトリア系統)

※pdmとは、パンデミック(世界的な大流行)を意味しています。
※B型インフルエンザウイルスの抗原を1種類→2種類に増やすことで、より幅広く流行株をカバーすることが可能になります。


インフルエンザの発生状況

日本では、インフルエンザは通常、毎年冬(11月〜2月)に発生しますが、全世界に分布しています。赤道近くの熱帯地方では、降雨の少ない乾季に流行します。

インフルエンザウィルスとは

インフルエンザ ウィルスはA、B、C型に分類されますが、さらにA型にもアジア型、香港型、ソ連型などがあります。これはウイルス表面の2種類の突起のヘムアグルチニン:H.ノイラミニダーゼ:Nで分けます。 抗原性は年毎に変動します。2014/15年度のインフルエンザワクチンは3種類のウィルスの抗原性に対応しておりましたが(A型は季節性、新型の2種とB型の3種類)、2015/16年度シーズンのインフルエンザワクチン株は4価(A型2株、B型2株の計4株)に増やすことで、より幅広く流行株をカバーすることが可能になります。C型のインフルエンザウイルスは流行性疾患にはなりません。

インフルエンザワクチン接種を勧める方

全ての方。

感染原因と症状

感染原因

インフルエンザウイルスの感染経路は空気、飛沫感染です。毎年異なる抗原型が流行し、抗原型自体も少しずつ変化しています。日本のワクチンは鶏卵で増やしたウイルスから作られ、安全性の高いスプリット型のワクチンです。ワクチン株が毎年5月に選定されて製造を開始するため10月頃に入荷が始まります。

症状

感染して発症するまで1日から3日と潜伏期は短く、ワクチンを接種していない方や抗体がない方の感染は高率であり、症状が出るのも早いとされています(不顕性感染は少ない)。

急激な発熱(約38℃以上)に始まり、頭痛、腰痛などの関節痛、全身倦怠感などの症状と咳などの呼吸器症状ですが、二次感染もあります。また、幼少児や高齢者では全身症状の悪化などにも気をつける必要があります(死亡者の多くは65歳以上の高齢者です)。高齢者では慢性の気管支・肺疾患、心疾患、腎疾患などからの増悪が指摘されています。

予防するには

予防接種をお勧めします。
・特に65歳以上の高齢者の方は肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)の接種も推奨します。
・港区、他区の高齢者インフルエンザ予防接種もご利用頂けます。

・こまめな手洗い、うがいを徹底しましょう。
・咳エチケット(マスク)をしましょう。
・かかったあと、外出自粛をしましょう。

インフルエンザワクチンのよくある質問

インフルエンザワクチンはA型肝炎ワクチンと同日に接種できますか?
はい。同時接種可能です。当クリニックでは毎年10月からその年のワクチン株のインフルエンザワクチン接種を開始します。
電話で予約をすればすぐ接種できますか?
今年度はメーカーの事情によりワクチンの製造が遅れており、供給量が少ない状況です。そのため、今年はインフルエンザ予防接種を予約制とさせていただきます。大変ご迷惑をおかけいたしますが、接種を希望の方は3日先までのご予約を順次お取りしております。お手数ですが、お電話にてご予約の上、ご来院ください。03-5783-5522。尚、ワクチン数には限りがございますので、ワクチンがなくなり次第終了となります。
港区からインフルエンザ接種問診票が届きました。使えますか?
はい。当クリニックでは、港区民のインフルエンザ予防接種の接種が可能です。お電話にて接種日のご予約後、届いた問診票に回答の上、内科受付診療時間内にご来院いただき、受付に問診票をお出しください。

トラベルクリニックとして

日本で生活する上では気にすることのない感染症。しかし、上・下水道施設が整備されて、非常に衛生的できれいな日本にはない感染症が世界にはたくさんあります。日本国内にはない感染症ですから、その感染症に対して無防備な状態で現地に飛び込んでしまったら、どうなるでしょう?感染症には軽症ですむものから重症化し入院や時にはあなたの命にまで危険が及ぶ怖い感染症もあります。健康である方も感染症にはかかります。

ワクチン接種を行うことによって、体の中に抗体(免疫)を付けてから現地に赴くことやワクチン開発のない(または開発中の)感染症からどのように身を守るかが大変重要です。

海外生活をより楽しくそして安全に過ごしていただくために、品川イーストクリニックではトラベル外来を実施しております。

海外で行われている予防医学学会へ積極的に出席することで、海外の医師との意見交流を行い、お越し頂く患者様へ的確なアドバイスを行っております。ご自身の身を守ることはもちろん、周囲への二次的感染予防としても、海外へご出発される前にしっかりと知識を見につけ、可能な限りの予防対策を行い、安全で楽しい滞在を願っております。

当クリニックでは、コンシェルジュ(看護師)によるカウンセリングや感染症専門医師による診察を行っております。