破傷風ワクチン − 破傷風の発生状況や破傷風ワクチンの予防接種についてのご案内

破傷風 [Tetanus] - トキソイドワクチン

破傷風

破傷風発生状況

全世界に分布していますので、全ての人にお勧めです。

破傷風のワクチン接種をお勧めする方

破傷風ワクチンは3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で12歳の時に接種していれば、20代前半までは免疫がありますが(約10年間の免疫持続)、最終接種から10年経過した方は、追加の予防接種をお勧めします。定期接種をしていない方は3回接種が必要です。

ボランティアへ行かれる前に破傷風ワクチンをアップデートしておきましょう。

破傷風の接種回数

破傷風の感染原因と症状

感染

破傷風菌は世界中の土壌中に分布し、先進国でも傷口の約2%から破傷風菌が検出されています。 舗装道路の少ない発展途上国で問題となっています。

症状

主に傷口から進入した破傷風菌が体内で増殖し、傷口が治る頃に毒素を生産します(嫌気性細菌)。この毒素が神経を麻痺させます(筋肉が動かなくなる)。 潜伏期間(外傷から発症までの日数)は、通常4日〜3週間です。

破傷風を予防するには

10年以内に追加接種を受けていない人は、小さな傷口でもブースター(追加免疫)を接種することが大事です。

当クリニック取り扱い破傷風ワクチン

国内生産では、破傷風、DT(ジフテリア・破傷風混合)、DPT-IPV(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ混合)のワクチンがあります。

輸入ワクチンでは、Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳混合)のワクチンがあります。

※2012年11月から定期定期接種に四種混合が導入

※2016年7月15日をもって有効期限内にある三種混合ワクチンは終了
今後はDPTP(4種混合DPT-IPVとも表記)となります。DPTPはDTP+IPV(不活化ポリオ)を足したワクチンとなります。

【重要事項】当院では、欧米各国で広く承認されている“Tdap”を輸入しております。“Tdap”は、現在日本では製造されておりません。厚生労働省の承認もありません。輸入ワクチン製剤を利用して副反応が生じた場合は、医薬品副作用被害者救済制度が利用できない可能性がありますので、ご注意ください。

※輸入ワクチンのため国内のワクチン救済制度は利用できませんが、輸入業者による輸入ワクチン副作用被害救済制度が設けられています。当クリニックはこの制度を導入している業者からのみ輸入しております。

ワクチンの種類 破傷風 DT *小児用
(ジフテリア・破傷風)
DPT-IPV *小児用
(百日咳・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ)
Tdap
(破傷風・ジフテリア・百日咳)
  沈降破傷風トキソイド 沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド(DT) 4種混合 百日咳ジフテリア破傷風不活化ポリオ Boostrix GlaxoSmithKline社
商品名 沈降破傷風トキソイド 沈降ジフテリア・破傷風混合トキソイド(DT) 沈降精製百日せき・ジフテリア・破傷風・不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン
(DPT-IPV)
boostrix
生産 国産 国産 国産 輸入
販売元 武田薬品工業株式会社 武田薬品工業株式会社 田辺三菱製薬株式会社 GlaxoSmithKline社
接種回数**

基礎接種:3回
(0、3〜8週間、12〜18ヶ月)

免疫の全くない方:3回接種

過去10年以内に接種している方は追加接種として1回接種
(定期接種に準じて) (定期接種に準じて) 定期接種後の
追加接種として1回
基礎接種後の
抗体価持続期間
10年
副反応* 注射部位の痛み・発赤、腫れ、発熱、頭痛、関節痛など
重篤な副反応* アナフィラキシー症状、脳症、けいれんなど:極めて稀
接種禁忌者* 高熱、急性疾患、過去の接種で危篤な副反応があった者

*)掲載内容は全てではありません。
**)3回目の接種時期は、初回日から計算した日数です。
***)大文字、小文字の表記は、トキソイドの含有量が多いものは大文字で、少ないものは小文字で表しています。 aPの ”a”はacellular=非細胞性を意味し、百日咳の菌体成分を除去していることを示します。

破傷風ワクチンのよくある質問

抗体価はどのくらいでつきますか?
基礎接種から接種する方の場合、予防としての抗体価がつくのは、2回目接種後とされています。 海外渡航、旅行目的で接種される方は、最低2回接種して、さらに2週間経ってから出発しましょう。
3回目の接種時期には日本にいないのですがどうすればいいですか?
破傷風ワクチンの3回目の接種時期は初回日から計算して大体1年〜1年半後です。海外赴任、留学、旅行等で長期的に海外へ行かれる方は、一時帰国時などを利用して3回目の接種をしましょう(もちろん、海外でも接種可能です)。海外への出発を問わず、破傷風は常に抗体を付けておきたいワクチンの1つです。
破傷風ワクチンは他のワクチンと一緒に接種できますか?
はい。当クリニックでは破傷風ワクチンと他のワクチンと同日に接種可能です(医師が必要と認めた場合には、接種ができます)。

トラベルクリニックとして

日本で生活する上では気にすることのない感染症。しかし、上・下水道施設が整備されて、非常に衛生的できれいな日本にはない感染症が世界にはたくさんあります。日本国内にはない感染症ですから、その感染症に対して無防備な状態で現地に飛び込んでしまったら、どうなるでしょう?感染症には軽症ですむものから重症化し入院や時にはあなたの命にまで危険が及ぶ怖い感染症もあります。健康である方も感染症にはかかります。

ワクチン接種を行うことによって、体の中に抗体(免疫)を付けてから現地に赴くことやワクチン開発のない(または開発中の)感染症からどのように身を守るかが大変重要です。

海外生活をより楽しくそして安全に過ごしていただくために、品川イーストクリニックではトラベル外来を実施しております。

海外で行われている予防医学学会へ積極的に出席することで、海外の医師との意見交流を行い、お越し頂く患者様へ的確なアドバイスを行っております。ご自身の身を守ることはもちろん、周囲への二次的感染予防としても、海外へご出発される前にしっかりと知識を見につけ、可能な限りの予防対策を行い、安全で楽しい滞在を願っております。

当クリニックでは、コンシェルジュ(看護師)によるカウンセリングや感染症専門医師による診察を行っております。